B-REVIEW(仮)掲示板

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創作のモチベーションって、なんだろう・・・スレッド。 - まりも

2017/07/28 (Fri) 09:12:19

いきなり一般論から始めますが・・・
たとえば、長いこと書いてきて、自分のスタイルもある程度確立されていて、それゆえに若干、ルーティンに陥っている、でも安定したハイレベルの作品を創作しているAさんと、最近詩作を始めたばかりだが、他分野での経験やもともとの感受性の鋭さを活かして、新鮮な作品をどんどん量産している、でも、過去作品への知識が少なくて、これは常套句でしょう、とか、突然、なんでこんな陳腐なフレーズが出て来るの?という、いわば荒削りの作品を創作しているBさん、初心者で特に詩の勉強をしたというわけではないけれど、それゆえに素直で人間本来の童心に根差したような大切なことを作品に綴ってくれているCさんが居た、として・・・

三人を、同じ基準で「批評」「選考」できるか?という根本問題がある、わけです。

技術的な面、レトリックの見事さとか、意味のずらしの鮮やかさといったAさんの長所は、当然BさんやCさんの詩作に、新たしい視点や発見、気づきを与えてくれるでしょうし、Bさんの異分野からの視点や、俗にいう文学畑で「あたりまえ」になっているものとは異なる思考や論理は、Aさんが行き詰ってるときや、もう一歩、深いところに進みたいのだけれど・・・と足踏みしているCさんに、新たな突破口を与えてくれる、かもしれない。Cさんの素直な心情や、切実な感情、詩作を始めたばかりの頃の情熱、といった・・・これも俗な言い方ですが、初心は、Aさんにも大切な気づきを与えてくれるでしょうし、Bさんにもコンセプト倒れになっていないか、切実な心情にまで掘り下げているか、といった自問自答に促す、大事な「長所」だと思うわけです。

Aさんはマンネリに陥っているから、ダメ。Bさんはコンセプト先行だから、ダメ。Cさんは、技術的に未熟だから、ダメ・・・一作しか選べない、そんな「選考」の場合、どうしてもこのように、短所を数え上げて、落選させていく方向を取らざるを得ない。でも、そういう「選考」に、常々、疑問を感じているのが、正直なところです。

投稿掲示板は、合評の場であると思います(私個人の考えですが)。皆で完成作なり、習作なりを持ち寄って、それぞれの長所や特質、自分にとって、「学び」となるもの、「気づき」となるものを得る場所、新しい発見やヒントを得る場所、そうした、ポジティブな合評が展開される場となっていけば、きっと、今までに得られなかった、新しい作品を創作できる、かもしれない。

理想論かもしれないけれど、そんな(いろんな観点からの)「長所」を持った作品を「優良」としてお薦めすることによって、そうした合評に(多少なりとも)寄与できないか、とは、考えています。

そして、様々な観点からの「優良」選定ということになると、当然、レベルにこんなに差がある人が、なんで〇〇さんと並んで「優良」なの?とか、モロモロ、疑問が出て来るでしょう。その疑問を、選考に関わる者として、いかに払拭してもらうか、いかに理解してもらうか・・・ということを考えた上での、「選考」過程の公表、なんですね。

Re: 創作のモチベーションって、なんだろう・・・スレッド。 - まりも

2017/07/28 (Fri) 09:48:32

スポーツを楽しむときに、コミュニケーションや健康増進、生甲斐、といった目的で参加する人もいれば、県大会や国体への出場を一つの目標として頑張る人もいるでしょう。そうした人たちが、ひとつの場所で(グラウンド=各々のスレッド)は分けたとしても、お互いの観戦は自由、そこから刺激を受けたり、あんな手法があったか、とこっそり「盗んだり」、お気に入りの選手を応援しに行ったりするのも、自由。そんな、風通しのよい、大きな公園のような場所があればいいなあ、と思っていて・・・

県大会出るぞ!と頑張っている人に、フォームを、もっとこうしたらいいんじゃない?とか、踏切をもっと早くした方が・・・とか、いろいろアドバイスをしてくれる人が集まるスレッドがあってもいいし、俺は楽しみたいだけだ、いろんな感想や意見は聴きたい、という人であれば、「読んでほしいけれど、選考は望みません」という一言を、作品に書き添えてもらった上で、投稿していただく、という方法もあると思っています。

選考、それ自体がモチベーションとなる人もいれば、そうでない人もいるでしょうし・・・

よい読み手が、たくさん集まって来るサイトになれば、あの人に読んでもらいたい!とか、この作品、読める奴はいるか?と挑戦してくる人も増えるでしょうし、そうすると、自ずから作品の相互レベルアップが、相乗効果として起きて来る、のではないか、と思っていて・・・(これも甘い、と言われそうですが)だからこそ、積極的に、合評に参加してほしい、と思うわけです。

ただ、対面の合評と異なって・・・文字だけのコミュニケーションの場ですし、それなりの関係性の蓄積、といった知識がある場合と初対面の場合ではまた、異なるでしょうし・・・相手が、予想外の受け取り方をしてしまうことが、ないとも限らない。

最初から「悪意」を持って、相手を馬鹿にしてやろうとか、こきおろして、日ごろのストレスを発散してやろう、というようなことは、もちろん、ご遠慮願いたいですが・・・それこそが「荒れない掲示板」という目標でもある、わけです・・・そうした勘違いや誤読が起きないように、できるだけ配慮してほしい、という思いもあります。その点に関して、運営の側に誤解や誤認があった場合は、非を認めて謝罪して、今後の運営に生かしていく、という自省も必要だと思いますが・・・

お互いの理解不足や、誤認や誤解、あるいは、読み手のシチュエーションによる勘違いや誤読から始まるトラブルなどは、できるだけ、和解の方向に向かうように、できるだけフォローしていきたいと思っていますし、そうした「おせっかい」に、もっと関わってくださる方が増えるといいな、とも思っています。(それがうっとうしい、と思う方も、当然いらっしゃるでしょうけれど。)

先月と比べて、というような「選考過程」に、疑問を感じられるのも当然かもしれません。

できるだけ多くの作品の長所を、多くの観点から推薦したい。そのような想いもあり、「優良」メンバーが固定化していくようなことを、できるだけ避けたい、と思っています。それゆえに、作品どうしを並べると、レベル的に差があるのではないか?という疑問が生じるような場合であっても・・・たとえば一人の作者に関して、前回は優良だったけれど、今回の作品は、それに比べてどうか、という基準が適用されることもあるでしょうし(それを選考過程に明記する、ということですね)この作品と比べると、この作品は技術的に未熟だけれど、想いがバンバン伝わって来るから、その熱量を評価しよう、というような「優良」の選定もある、でしょう(これも、選評に、わかるような形で残したいですね)時に作者主義になり、時に作品主義、となる、玉虫色の選考、という批判を受けることを憂慮しつつ・・・この作者は前月に比して、というような選考は、一定期間、掲示板を見続けている人ではないと不可能ですので、選考などに関わりたい、という意志をお持ちの方は、積極的に歓迎しますが、同時に、長期的に掲示板全体に気を配ってくださる方であってほしい、と思っています。

以上、ながながと述べましたが・・・運営のグループチャット内で、いろいろと議論を経てきていることではありますが、運営の総意、と言えるかどうか、その点に関しては、自信がありません。これは、あくまでも「まりも」個人の見解である、と申し添えておきます。

また思いつくことがあったり、ご意見を頂戴した場合、コメントでご返信したいと思います。

Re: 創作のモチベーションって、なんだろう・・・スレッド。 - 澤あづさ URL

2017/07/30 (Sun) 07:36:21

真摯な選者にこんな大雑把なことを言うのは憚られますが、選考というのは、だれがどういう基準でおこなっても、必ずなにかに偏りますしだれかの不満を招きます。

どうやっても正解には至らないのだから、迷う甲斐もありません。迷いの多い選者は、自信がないように見られて信用を落としかねません。B-REVIEWの選者各位には、ご自分の判断を、過剰に疑わないでいただきたいと思っています。

***

B-REVIEWは、「選考の回避できない欠陥を埋め合わせすること」に、開設以来延々と挑戦してきたし、いまも尽力しているとわたしは認識しています。そしてそのような詩投稿サイトを、わたしはほかに知りません。B-REVIEWのその大きな特長、特に花緒さんの活動には、身近な類例がありませんから、泥棒さんが指摘したような誤解を招きやすいのでしょう。

しかし、先日の一件でわたしは、「もしかして、発起人自身すら、B-REVIEWの比類ない特長をご存じないのじゃないか。」と思いつきました。特に花緒さんは、ご自分が積み重ねてきた功績を、すっかり失念なさっていないでしょうか? 

念のために言うと、B-REVIEWを文学極道と比較してどうこう言うのはナンセンスです。同じマナー重視のメビウスリングやFor youやMY DAERと比較すれば、B-REVIEWの柔軟や奔放といった美点がよくわかるはずです。(※メビウスリングとFor youとMY DAERをdisりたいわけではありません。どのサイトにも、もちろん美点はたくさんあります。)

***

前スレでも述べた通り、わたしは、選者各位にもう少し気を抜いてほしい。なぜなら、熱が高まれば高まるほど、発言の語弊が増えるからです。先日の選評におけるまりもさんの発言にも、かなりの語弊が見受けられました。(その文面の引用や私見の陳述が入用でしたらご用命ください。)

選者は授賞した作品の名誉を担っているのですから、受賞作を侮らせないためにも、語弊をなるべく避けるべきです。それで「もう少し気を抜いたほうがよい」と述べたので、選考はてきとーでよいなどと言いたいのではありませんので、ご海容ください。

Re: Re: 創作のモチベーションって、なんだろう・・・スレッド。 - 蛾兆ボルカ

2017/07/30 (Sun) 09:57:31

青梅国際マラソンとかでは、色んなランナーが走りますね。
県大会どころか世界狙うひとも、ビギナーも、現役引退したベテランも、楽しむ派もいることでしょうね。
その中で、だれがトップで、だれが二番かと言えば、タイムが一番早いひとがトップで、二番目に早いひとが二番ですよ。300番も、千番も、タイム順です。

詩の選考でも、作品として、最も優れているものを選ぶ以外に、選考はあり得ないと思いますし、それが取りこぼすものを拾うには別の基準が必要で、それが新人賞なり、審査員特別賞なり、犬賞(カンヌ)なり、パラリンピックでしよ。

Re: Re: Re: 創作のモチベーションって、なんだろう・・・スレッド。 - 蛾兆ボルカ

2017/07/30 (Sun) 10:31:57

あと、提言ですが、「マンネリ」みたいなことは言わないほうがイイ、と思います。
詩人って、一生かけて自分のスタイルの確立を目指したりするでしょ?スタイルの否定は、詩人生命の否定と同じことですから、マンネリって言い方は、なんというか、無駄に重い青龍刀みたいな酷評ですよ。
スタイルがイイ、ワルイ(ダサい)を言うのは普通のことだと思いますが、マンネリとか新鮮じゃないとか、その類いの言葉で言わなくてもいいでしよ。私はこのタイプの詩は嫌いだと言えば済むことだし。
現実に、老人の詩人に会って話すとき、「マンネリですね。もうあなたの詩は飽きたな。」って、言ったことがありますか?僕は一度もないです。

澤あづささんへ - まりも

2017/07/30 (Sun) 23:12:52

選考過程の公表を、どこまで「正直」に行うか・・・「選者は授賞した作品の名誉を担っているのですから、受賞作を侮らせないためにも、語弊をなるべく避けるべき」貴重なご意見、ありがとうございます。

私は、どちらかというと紙媒体の方に主に接しているので・・・様々な「選評」を目にしてきてはいますが、公表されるものは(たとえ、結果的に受賞作であっても)自分はこの作品ではないものを推していた、などと、かなり率直に表明するものが多いのですね。でも、それは選者の側の立場表明に近いものかもしれない。ご意見を拝読して、そう思いました。

優良や推薦作として選者が推した作品を、それぞれの推し手が、その美点とか特質をコメントする、というような形式の方が良いのかもしれません。他のキュレーターたちと、また議論を重ねることになりそうです。

蛾兆ボルカさんへ - まりも

2017/07/30 (Sun) 23:53:54

コメントありがとうございます。

青梅国際マラソンの例、ありがとうございます。
実は、運営の方でも、新人賞とか審査員特別賞、のようなものを設定すべき、という意見が出ています。いきなり「今月から始めました」ではなくて(そうすると、ある特定の作品の為に、特定の賞を急造したような、妙な誤解を招きかねませんし)事前に告知してから、そうした「賞」を新設すべきではないか、などなど・・・

それから、マンネリ、という表現に関して。マンネリだからだめ、この言い方に関して、私も疑問を持っています。(選評の中で、それに類した言い方があったとしたら、今後は気を付けたいと思います。)
私のコメントの中で「たとえば、長いこと書いてきて、自分のスタイルもある程度確立されていて、それゆえに若干、ルーティンに陥っている、でも安定したハイレベルの作品を創作しているAさん」を例にあげましたが、その場合でも、「Aさんはマンネリに陥っているから、ダメ・・・そういう「選考」に、常々、疑問を感じているのが、正直なところです。」と、思っています。

たとえばモネが、あのスタイルを確立して、なおかつ睡蓮、という同じモチーフを描き続けて・・・それを、マンネリ、と批判できるか?彼が、毎回毎回、新しいものをつかみ取ろうとして挑戦し続けた、その微妙な差異を見出すことこそが、批評なのではないか、と思うのですね。逆にいえば、その人らしさ、その人なりのスタイルを、いかに確立しているか、ということを、見どころとして推していく、ということでもあるのかもしれない。

本人が、ルーティンに陥っている、何か突破口が欲しい、いささかマンネリになりかかっていて、新鮮なアイディアが欲しい、と思っている時・・・つまり、マンネリスムを自らの課題として、どうにかしたい!と思っている時に、なんらかのヒントが得られる場であってほしい、ということは、思いますね・・・マンネリスムが、「マニエリスム」くらいに徹底されれば、これはもう、その人独自のスタイル、ということですから、その持ち味を楽しむ、ということに尽きるのではないでしょうか。

Re: 蛾兆ボルカさんへ - 蛾兆ボルカ

2017/07/31 (Mon) 00:33:02

ごめんなさい。しっかり読まずにコメントしてました。
モネの例、まさにそうしたことを私も思います。

参加者に資する合評を大事にする観点から、複数の物差しを手放さないのは賛同しますし、そのためには、複数の賞を出すことを検討するのは、現実的なアイデアのように思います。引き続きご検討下さい。

Re: 創作のモチベーションって、なんだろう・・・スレッド。 - ハァモニィベル

2017/08/03 (Thu) 06:16:59

スレッドのタイトルに比して、内容が錯綜していますね。


問題は、「選考」と「合評」の在り方でしょうか。


「選考」については、
まあ、要するに判決のようなものでしょう。
その場合は、腑に落ちる判決理由がきちんと丁寧に展開されているかどうか、裁判官の力量(批評力)がそこに問われることになるでしょう。最高裁判決のように、少数意見が付加されるのはいいでしょうね。

そして、判例というのが学説から批判されるように、やはり選考の理由(批評)に対しても、批評の対象になるべきでしょう。


因みに私は、
批評(コメント)もまた作品である、と考えていますが。


「合評」については、
まあ、弁護士と検事の主張が飛び交う筈の場所であるのが理想でしょうね。まともな見解が飛び交うほど、選考が楽になりますね。
この合評で交わされる議論のレベルが大勢的に低いと、選考にも良い影響は与えないでしょう。

合評で大切なのは

自分の見解を相手に問うてみるということです。
相手側はそれに(ちゃんと)応えることでしょうね。

(一方的に言い合って相手の意見に耳を傾けないとか、
 言われたことと咬み合わない感情反応をするだけで
 相手の意見を聞かないに等しい態度対応は論外です)

その為には、

 まともな意見と筋違いな意見をきちんと整理できる
 参加者と場への信頼がないと、

議論てきる人の参加のモチベーションが生まれません。



私は、本サイトを開くのが三回めなので、
実態を知らぬまま、抽象論を述べましたが、
今後、個別にいろいろ読んでみて、
また思うところを書いてみたいと思います。







Re: 創作のモチベーションって、なんだろう・・・スレッド。 - 田中

2017/08/05 (Sat) 01:58:33

書くことのモチベーションというか、選考と批評についての考えを述べる感じでいいのかなぁ?

・「選考」について
ある程度B-REVIEWの主催さまたちの「好き嫌い」でいいんじゃないかなぁ、と思います。
少なくとも私はB-REVIEW杯をとれなくても気になりません。
どうでもいいからではなく、かなり自由に場所を使わせていただき書かせていただいているために、主催さまたちの好き嫌いに合わなければこちらの努力不足である、という理由です。

詩って難しいんだろうな、と。
小説は、その賞のなりたち・時流に合っているか・キャラクター構成・ストーリー構成・誤字脱字・文字数を満たしているか、等判断されます。それと選考委員の好みです。
ある意味で「その賞とこの時代に合わせられた人の努力賞」みたいなところがあって、書くほうは苦労するんですけれど、選考する方は「ここが小説として成り立っていないからダメ」という基準があって、バッサリ切り落とせるみたいです。
けれど詩っていうのは「ここが詩としてなりたっていないからダメ」というのがあまりなくて「自分には自分の書き方があるんだもん」というのが強く、私なんかはそういう自由さが生きることの息抜きになるので書いているんですけど、選考する方はあまりの公平さを求められると大変ですよね。
基本的に同じ方々が選考されるので、偏りと思われるものが出るのも当たり前かと。
こういう場所を提供していただけることだけで、私はとてもありがたいです。

・「批評」について
ここってきちんと「批評」の機能が働いていますね。批評と間違えて、あるいは気持ちが高ぶって人格批判に行く人があまりいないです。すごいことだと思います。
ただ、ふっと思い出すのは、私が中学生頃、たぶん今はもうない詩のSNSを利用していて、批評だったのか批判だったのか忘れてしまいましたが、褒められないだけでふてくされて書くのをやめようと思うことが何回もあって、自分から見たマイナス点を書くのが私は苦手です。
個人的には、ちょっとしたことでこれからのびるかもしれない書き手がいなくなるのがともかくもったいないので、褒める方にまわっている、と思います。これは私の姿勢というか、自己紹介でした。

・オマケ
オマケですけど、こうやってネットのやりとりで書き言葉を使うことだけでも、文章の鍛錬になりますね。少なくとも、一日中なにも書かないよりは。
いい場所だなぁ、みんな気心の知れた友人のように、ほどほどに喧嘩したり仲良くしたりして続いていく場になることを願っております。

ハァモニィベルさんへ - まりも

2017/08/06 (Sun) 00:21:00

こんばんは。「スレッドのタイトルに比して、内容が錯綜していますね。」というコメント、もっともだと思います。・・・ビーレビューの「キュレーター」たちに、選考する「実力」がある、と思っているのか?という問いかけと、そもそも「選考」なんてやめた方がいいんじゃないか?という問いかけ、を投げて下さる方があり、その方の問いに、今現在、私の応えうる最善の答え、であると同時に、もっと広く、他の方々にも、考えてほしい、と思って立てたスレッドです。

選考ってなんじゃいな、とか、「選者」が高みに立って、選別する、したい、ということ、じゃないんだよね、とか・・・選別とかではなくて、でも、ただ作品が並んでいるだけだと、ちょっとつまらないよね、これいいじゃない、これ、レベル上がってきているよね、これはもっと広く読んでもらいたいよね、というような、ある程度の指標になればいいかな、とか・・・創作の励みやモチベーションアップに繋がればいいよね、とか・・・そんなようなこと、でしょうか。

「合評で大切なのは

自分の見解を相手に問うてみるということです。
相手側はそれに(ちゃんと)応えること」

頂いたコメント、まさにその通りだと思います。生真面目すぎる、と言われるかもしれないけれど(笑)やはり、真摯にコメントしてくれた方に対して、誠実に応えてほしい。と思います。もちろん、作品の創作意図を明かしてくれ、と言われて、いや、作品について語ることは望まないので、という応答だってあっていい、と思いますし・・・作品解釈に関して、作者の思いもよらないコメントがついて、それ違う、という作者からの反応があるかもしれないけれど・・・それ違う、と否定するのではなくて、そんな読み方もできるんだ!と、作者も広く受容する心を持ってほしいし、作者が予想外の読み方を納得したり、感心したりして受容し、それを他者が、より建設的に、多方面に展開したり、この作品について、こんな側面もありますね、と別の視点から提示したり・・・なんてことが、活発に行われればいいな、と思ったりしています。

田中さんへ - まりも

2017/08/06 (Sun) 01:03:29

コメントありがとうございます。「・「批評」について
ここってきちんと「批評」の機能が働いていますね。批評と間違えて、あるいは気持ちが高ぶって人格批判に行く人があまりいないです。すごいことだと思います。」とてもありがたい言葉を頂きました。そうですね、そういう場所を作りたい、と思っている人達が、立ち上げたサイト、であると私は思っていますし・・・そのことが嬉しくて、応援したい、と思って参加しましたし・・・

作品を巡って、熱く議論を戦わせる、のは、まあ、いいけれど・・・楽しくバトルするならいいけれど、一方が必死に相手を説き伏せようとしていたり、誤読を押し付けようとしていたり・・・さらには、(自身の日常におけるうっぷんを晴らすかのごとく)他者の作品をひたすら「こきおろす」ことに快感を感じたり・・・する方が、ネットには残念ながら、いない、わけではない、ので・・・そうしたことから生じるトラブルを、最大限、防ぎたい、という思いはあります。

たとえば、俳句の句会では、先輩も新人も関係なく、無記名で作品を読み合い、良いと思う作品を採る。その場に応じて、その採用数を点数として採る、というような「遊び方」があります。新人が多ければ、初心者にも分かりやすい作品に人気が集まりますし、そうなるとベテランさんには「ちょっと新鮮さが足りないな」とか「工夫がちょっと足りない」と思われる作品が上位入賞、なんてことにもなりますが・・・その場、を大事にする以上、そういう点盛りの面白さを楽しむ、ということがあるんですね。だからこそ、順位とかには関係なく、自分の尊敬する誰それさんが作品を採ってくれたかどうか、というような自己基準で楽しんで句会という「場」に参加したりもする。

ビーレビューでも、参加者全員が作品全体に対して平等に投票する、なんていう試みがあってもいいんじゃないか・・・文学賞などの、読者投票、みたいな感じ、でしょうか、そんなことも面白いかな、と思って、参加者投票、のような評価表を作ってみたこともあるのですが、ぜんぜん盛り上がらず(笑) 宣伝のやり方や、投票の行いやすさ、ということもあったのかもしれませんが・・・

他サイトに作品や作者を紹介したりするときに、数十篇も一度にご紹介できませんから、優良作品を事前に絞っておいて、こんな作品が投稿されているサイトです、とお薦めしたり・・・初めてサイトを訪れた方に、こんな素敵な作品が投稿されているサイトなんですよ、とお薦めしたり・・・する、効果もあるのかな、とか・・・前回「推薦作」だったけど、次は優良とるぞ、みたいなモチベーションに繋がっていけば、向上心を持って書き続ける、という困難な道のりが、ちょっと楽しくなるかな、なんて思っています。

とにかく、色々な刺激を受けたり、自分で「詩とは何か」と考えたり、良作と呼ばれるものを読んだり、良質の解釈を読んだり・・・しながら、自身の裡に批評眼を養っていく、その過程で、他者の意見も沢山聴ける場があればいいな。でも、その意見に振り回されないでほしい。納得いくコメントがあれば受け入れ、違うかな、と思うものがあれば、自分自身で納得のいく答えを探していく。そんな能動的な議論が展開される場になれば、皆が楽しく、書き続けていくことができるし、書き続けていければ、その人の代表作、といえるような一作が、そこから生まれてこないとも限らない。

長所を指摘する場合に関しては、自分のキャパシティー(批評眼)を超えた特質であっても、評価できると思うのですね。こんなところに驚いた、感動した、そんな素朴な感想であっても、作者にとっては、相手に届いた、ということが伝わり、その特質が自身の作品の長所である、と気づくきっかけになる。
短所、を指摘する場合・・・自身の批評眼のキャパシティーを超えるものに関して、果たして作者が納得のいく「批判」をできるのだろうか、という疑問があります。

長所、の指摘に関しては、人は抵抗感なく受け入れる傾向があるけれど、短所の指摘に関しては、なぜなのか、どうしてなのか、納得の行く理由を知りたい、と思う人が多い、という、人間の本性的な傾向もありますし・・・ある時代、ある思潮の裡にいる人の持つ批評力のキャパシティーでは、これは逸脱である、と批判されるものが、実は新たな方向性の志向であった、と後から追認されていく、というようなことも起こるわけです。

他とここが違う、という特質の指摘を、長所とみるか、短所とみるか・・・それは、最終的にその読者の主観に拠るほかない、のでしょうけれど・・・その「主観」が、他作品を多数読み込んできた、その経験値の上にたつ主観なのか、生まれながらに鋭い感受性を持った人の主観であるのか・・・様々な視点から、そうした議論がなされることで、こんな読み方がある、と新たに気づく場であってほしい。そのためにも、作者や、作品、その作品が置かれる場に寄与するかどうか、ということを・・・とりわけ、批判コメントを書き込む場合には、無益な「誤解」に基づくトラブルを回避するために・・・ちょっとだけ、考えてほしい。そんなことを、考えて、います。

書けば書く程、なんだか難しい感じになってしまいますが・・・要は、田中さんがおっしゃるように、「ちょっとしたことでこれからのびるかもしれない書き手がいなくなるのがともかくもったいない」ですし、全体としては「いい場所だなぁ、みんな気心の知れた友人のように、ほどほどに喧嘩したり仲良くしたりして続いていく場になることを願っております。」というご意見、これ、私の意見!というくらい、共感しています。そんな感じ、です。

Re: 創作のモチベーションって、なんだろう・・・スレッド。 - ハァモニィベル

2017/08/06 (Sun) 04:52:24

まりもさんへ

こんばんは。
>高みに立って、選別する、したい、ということ、じゃない
> 創作の励みやモチベーションアップに繋がればいい

という方針は、大綱として解りました。
なるほどな、と思いましたので、
(わたしが)思う所を書いてみましょう。


(1)「高みから」について

 これはまず、「お前は下なんだ」と、相手を下に見る徒弟制の
親方のようなカンジからは、此処はフリーな場所だ、ということ
で、当然といえば当然の、あるべき空気だと思います。
親方が親切ならば徒弟制もアリでしょうが、芽を摘む場合は悲惨です
から。

 ただ、「みんな平等」を強制されても、居心地の悪さは同じだろう、
と私は想像します。ほのぼのランドも、徒弟制と同様、モチベーション
を下げかねません。

 
(2)「モチベーション」について

 やはり、しっかり(きちんと、まともに)読んでもらえる。
ということが一番ではないでしょうか。
 褒められれば嬉しいとは限らず、的確に褒められてこそ嬉し
いのではないでしょうか。同様に、否定されれば何でも気に食わ
ないとは限らず、的確に指摘されていれば、むしろ収穫でしょう。
それが分からない方が困ったちゃんなのであって、逆に、
的確に否定しない評者は信頼を落とすとわたしは考えます。

 的確に読まれることが一番、書き手にはモチベーションになる、
そういう視点もあるわけです。



 そうすると、「的確」について問題になりますが、


 要するに料理における味覚に相当するものです。
 的確な味覚がないと美味い料理は作れませんし、食べた人も
美味しくないわけです。

 ただ、料理も文化の違いを反映しますから、一律に統制するのは
間違いなんですが、だからといって、フレンチのシェフが、フレン
チの味覚にこだわり過ぎたり、中華料理の専門家が、これは中華じゃ
ないねと、偏った味覚で判断されるのも困るわけです。

 やはり、

《味覚》という純粋な共通項が、ちゃんとあるはずですから。
偏った味覚では困ります。


 例えば、納豆が嫌いなひとは、どんな旨い納豆でも御免でしょう
けれど、同じ納豆でも、旨い納豆と不味い納豆があるわけです。
それを、「これは納豆だから旨い」というのではちょっと困ります。


 以前レストランで、出てきたスープが(微妙でしたが)ちょっと
可怪しかったことがあります。他のお客さんは皆、平気で食べてま
したが、私は、ああこれは焦がしたな、とわかったので
「焦げてますよ」とウェイターに言うと、厨房からシェフが見習い
の若者を連れてすっ飛んできて、躰を何度も折り曲げて「すぐ作り
直しますので」と謝ってくれましたが、シェフも気付かなかった
そうです。ところが、言われて問い糾したら、その見習いの若者が
うっかり焦がしてしまったのを白状した、とのことでした。(実際は、
失敗したスープをシェフが修正して出した筈ですが)「よくお分かり
になりましたね」と驚きの表情でしたが、こっちの方がそれに驚きました。


まあ、
お客にいった家の奥さんの手料理なんかだと、ほのぼのモードで評すべ
きだろうと思いますが、私のこの味覚は正直なので困ります。ただ、
外食のときのように表現はせず、そういう場合は、ただ
ものすごく少食で無口になるだけです。


以上の例が
「的確」をめぐる問題(モチベーションが上がるか下がるか)へのヒントです。



ま、愉しく退屈でないのが一番ですね。


ハァモニィベルさんへ - まりも

2017/08/07 (Mon) 09:05:43

味覚の喩は、私自身がよく考えるところです。

トムヤムクンのような刺激が強くて、慣れないと好みがわかれる、でも、味覚が合う人(なんども繰り返し食している、という体験や文化的背景にもよるけれど)には激烈に美味、というスープもあれば、具沢山で体によさそう、というものもあるし、風邪を癒してくれそうな卵雑炊みたいなスープ、最高級の素材を厳選して、手間暇かけて作り上げた芸術品のようなコンソメスープ・・・田舎のおばあちゃんのぜんざい(それを想像しただけで、おばあちゃんの笑顔と家の佇まいが思い出される、的な)のようなものもある。

どのスープが一番優れているか、というのはナンセンスで、読者(味わう人)のTPOによる、としかいいようがないけれど・・・同じトムヤムクンであれば、インスタントの粉末を溶かしたものと、素材を吟味して作り上げたものとの間は、きちんと味わい分けねばならない、と思いますし・・・田舎のおばあちゃんのぜんざい、であっても、たくさんの人が「おいしい!」と感じ、たとえば「道の駅」の喫茶店で、旅人に供したい、というグレードであれば、高い評価をされるべきだと思っています。

私がここで「キュレーション」を担当する時には、「優良」レベルには、以上のような意識をもって接しています。

推薦作に関しては、工夫しているな、とか、面白いな、とか、安定したスタイルを獲得しているな、とか、人によって異なった奥行きが見えて来るかも、とか・・・様々な理由で、皆さん、ぜひ読んでみてください!と思うものを、推薦しています。

私個人のselectionとして出すわけではなく、他の、様々な背景や素質を持ったキュレーターとの合議によって、最終的には決定することですが、「選評」を公開しているので、それぞれの見解や着目点、評価点などをそこで見て頂ければいいかな、と思っています。

まあ、どちらにせよ・・・掲示板上で多種多様な読み方が飛び交って、作者自身も「こんな読み方があったか!」と驚いたリ、「新しいヒントをもらえたぞ!」と嬉しくなったり・・・読者の側にも、同じような発見や出会いがある、そんな場になっていけばいいな、と(これもまた、私個人の考えではありますが)思っています。

選考(それともキュレーション?)について - 蛾兆ボルカ

2017/08/11 (Fri) 11:21:13

お世話になってます。
投稿掲示版の、お知らせスレの過去ログを拝読して、キュレーションという言葉が選ばれている経緯、かなり理解できました。
僕の理解できたとこで考えると、やはり審査員特別賞、お薦めです。特別賞として、不定期に出されては。

それと、6月分、選評拝読しました。
拙作についても、真剣なご討議ありがとうございした。
これは作品が他者にリリースされるということとして、大変有り難いし、加え 拝読して面白かったです。
ぜひ今後も続けて欲しいです。

それと、批評作品については、批評という、様々なテキストの中でもジャンル性が高いものを対象に選考することになるのでしようから、詩と同じ土俵で勝負するという考え方は面白いのではありますが、果たして詩と比べて選考することが可能かなあ、と思いました。
詩、小説、エッセイと同一の物差しで比べることが可能だとしても、その物差し以外に、特別賞となるケースもありうるのではないか、と、思いました。

なお、特別賞は、事前に設置宣言しなくても贈呈できると、私は思いまする。
映画の話になりますが、カンヌ国際映画祭は、歴代で一度だけ、ある一本の映画のためにグランプリと同格の「創造大賞」というのを設置しました。そういうのもアリかと思うのですが。

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